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忘れていたこと

深夜に他のご利用者様が、誤って落として
割ってしまったコップや湯呑の破片を、
このおじいちゃんは、顔を真っ赤にして
ていねいに、ひとつひとつひろってくれました。
普通のことなのに、優しくしてくれたことが
うれしくて、涙が出てしまった。
認知症を持っていて、さっきまでのことを
そっくり忘れてしまっても、生きてきた
証が消えてしまうわけではない。
この仕事をほこりに思うのは、こうした
当たり前の毎日が、どれほど大切か、という
ことを、教えてもらえる奇跡に、何度も出会う
ことが出来るから。

思い出させてくれて、ありがとう。









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